厚生労働省は、令和7年度の新規裁定者の年金額について、次表のとおり公表しました(前年度比1.9%増)。国民年金の夫婦2人分は月額 138,616 円であり、厚生年金加入者の標準的な年金額水準はこの1.7倍程度となっています。
区分 | 令和7年度 (年金月額) |
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国民年金 (1人分) | 69,308円(+1,308円) |
厚生年金 (夫婦2人分) | 232,784円(+4,412円) |
区分 | 令和7年度 (年金月額) |
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国民年金 (1人分) | 69,308円(+1,308円) |
厚生年金 (夫婦2人分) | 232,784円(+4,412円) |
※上記の厚生年金は、夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な金額
{夫が平均標準報酬(賞与を含む月額換算)45.5万円で40年間就業し、妻がその期間全て専業主婦であった世帯の給付水準}
年金額の改定ルール
年金額は、物価変動率や名目手取り賃金変動率に応じて、毎年度改定を行う仕組みとなっています。物価変動率が名目手取り賃金変動率を上回る場合は、支え手である現役世代の方々の負担能力に応じた給付とする観点から、名目手取り賃金変動率を用いて改定することが法律で定められています。
このため、令和7年度の年金額は、名目手取り賃金変動率(2.3%)を用いて改定します。
また、令和7年度のマクロ経済スライドによる調整(▲0.4%)が行われます。よって、令和7年度の年金額の改定率は、1.9%となります。